京都の北野天満宮近くで神経整体を専門に行う、「バンバンの整体」の女性院長のバンバンです。今日は五十肩をやわらげる大事なヒントについてお話しします。きっと役にたつ情報なので最後まで読んでくださいね。
なぜ五十肩はこんなに痛くて動かしづらいの?
五十肩=肩の炎症だけではない?
五十肩の痛みは、肩関節の炎症だけでなく、神経や心身の緊張とも深く関係しています。
一般的には「五十肩=肩関節の炎症」と言われますが、実際にはそれだけでは説明できない痛みや動かしづらさがあるのが特徴です。
例えば、レントゲンでは異常がなくても激しい痛みで腕が上がらないケースが多くあります。これは神経が敏感になったり、無意識に肩周りの筋肉がこわばっている場合が考えられます。
つまり、炎症だけに注目するのではなく、神経や心身全体の緊張をゆるめていくことが大切なのです。
動かさないと固まる、でも動かすと痛いジレンマ
五十肩は「動かすと痛い」けれど「動かさないと悪化する」という難しい状態です。
肩を動かすと痛みがあるため、つい安静にしがちですが、動かさないことで関節が固まり、痛みだけでなく可動域の低下も進みます。
実際に「半年以上動かさずにいたら腕が後ろに回らなくなってしまった」というケースもあります。
だからこそ、痛みの出ない範囲で少しずつ動かしていく「やさしいケア」が重要になります。
痛みが長引くのは「神経の過敏さ」が影響している?
五十肩の痛みが長引くのは、神経が過敏になっているサインかもしれません。
神経はストレスや疲れ、姿勢のクセなどによって過敏に働き、通常は気にならない刺激でも強い痛みとして感じてしまいます。
例えば、「動かしていないのにズキズキする」「夜中に何度も目が覚める」などの症状は神経の過敏さが関係している場合が多いです。
また、神経からの指令がうまく伝わらず、「動かし方がわからない」「肩に力が入らない」と感じる方もいます。
これは神経の伝達不全が影響していることもあり、肩だけでなく体全体の連動を高めていく視点が必要です。
痛みを単なる「関節の問題」としてだけではなく、神経のケアという視点からも見直しましょう。
日常生活の中にある「痛みを悪化させるクセ」

強く揉めばいい?実は“やさしさ”が回復のカギ
五十肩でつらいと、「とにかく固まっているから強く揉んだほうがいい」「痛くてもグイッと伸ばせば早くよくなる」と考えてしまう方が少なくありません。でも、実はそれが回復を遅らせてしまっていることもあるのです。
肩まわりの組織が炎症を起こしていたり、神経が過敏になっている状態で強い刺激を加えると、かえって体が防御反応を起こしてさらにこわばり、痛みが強くなることがあります。
ある方は、痛みが気になって毎晩ストレッチを強く続けていたところ、翌朝には肩が熱をもってより痛くなってしまったという経験をされていました。大切なのは「これ以上悪くならないように無理せず守る」ことではなく、「安心して動けるように、やさしく整えていく」ことです。
筋肉も神経も“安心できる刺激”のほうが、ゆるみやすく、回復しやすくなります。たとえば、寝返りしやすい寝具に変えたり、枕の高さを見直すことで夜間の肩の緊張がゆるみ、痛みが和らぐ方も多いです。
回復のスピードを上げるのは「強さ」ではなく「やさしさ」です。無理のないケアを心がけてみてください。
「痛み」にばかり意識を向けすぎると、かえってこわばりが強くなることも
五十肩でつらい思いをしていると、どうしても「痛みが出ないように」「これ以上悪化しないように」と、痛みのある部分ばかりに意識が向きがちになります。ですが、痛みに強くフォーカスしすぎることで、体が余計に緊張してしまい、血流が悪くなったり、神経がさらに敏感になってしまうことがあります。
ある方は「肩が痛くて仕方ないから、少しでも刺激を避けようと毎日同じ姿勢で過ごしていた」と話されていました。結果的に、その姿勢のクセによって別の部位までつらくなってしまったのです。
痛みに注意を向けることは大切ですが、それだけにとらわれず、体全体をやさしく動かしてあげることが、回復への大事なステップです。たとえば、肩が痛い時には、無理に肩だけを意識せずに、股関節や脚など別の場所をゆっくり動かすことで、血流が促され、肩の緊張がやわらぐこともあります。
「痛みのあるところばかり見ない」ことが、結果的に痛みを和らげる近道になるかもしれません。体を全体として見つめるやさしい視点を持ってみましょう。
「つい我慢して動かさない」が固まりの原因に
痛いからと動かさずにいると肩はどんどん固まります。
使わないことで血流が悪くなり柔軟性が失われ、痛みや違和感が増し、悪循環に陥ります。
「痛くない範囲で少しでも動かすこと」が大切です。
肩がどうしても痛くて動かせない時は、無理に肩ばかり意識せず股関節や脚をゆっくり動かすと体全体の血流が促され、肩のこわばりがやわらぐこともあります。
肩だけでなく体全体の神経の流れを整える視点が必要です。
痛みを悪化させないためにも、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけましょう。
五十肩をやわらげる“やさしいケア”のすすめ

朝の5分、深呼吸とゆらし体操で1日が変わる
毎朝5分、深呼吸と全身をやさしくゆらす体操をすることで、肩の緊張がゆるみ痛みの軽減につながります。
深呼吸は自律神経を整え筋肉の緊張をほぐし、全身のゆらし動作は血流を促進して関節の動きをスムーズにします。
来院される患者さんの中には、朝の5分のケアを続けて「肩のこわばりが減り日中の痛みがやわらいだ」と話す方も多いです。
毎日続けることで肩だけでなく体全体がリラックスし、五十肩の症状をやわらげる一歩になります。
お風呂でじんわり温めて、緊張をゆるめよう
お風呂で肩まわりをじんわり温めることは血流を良くし、筋肉や神経の緊張をほぐす効果があります。
温熱刺激は筋肉のこわばりをやわらげ、痛みを感じる神経の過敏さも落ち着かせます。リラックス効果も期待できます。
ぬるめのお湯に10〜15分ゆったりつかることで、肩の痛みが軽くなり夜もぐっすり眠れる方も多くいらっしゃいます。
お風呂での温まることは手軽にできるセルフケアなので、毎日の習慣にしてみてください
「痛くない範囲で動かす」がカギになる理由
五十肩のケアは「痛みが出ない範囲で動かす」ことが最も重要です。
痛みが強い時に無理をすると炎症や筋肉の緊張が増え、症状が悪化することがあります。
一方、動かさなすぎると関節が固まるためバランスが大切です。
肩をゆっくり回したり、指で壁を伝って腕を上げるなど、痛みを感じない範囲の動きが肩の可動域を徐々に広げていきます。
無理せず、やさしく体の声を聞きながら少しずつ動かしましょう。
心のゆるみが、肩にも効いてくる

「もう動かなくなるかも」という不安が力みを生む
五十肩の痛みで「もう肩が動かなくなるのでは」と不安になると、無意識に体が力み痛みやこわばりが悪化します。
不安や恐怖は自律神経を緊張させ筋肉を硬くし神経の過敏さも増やすため、ますます痛みを感じやすくなります。
来院される方の中には、痛みを怖がって腕を動かさずにいた結果、肩の動きがより制限された方が多いです。
不安にとらわれすぎず、体の声に耳を傾け焦らずゆったりと向き合うことが大切です。
「できること」を見つけて、自信を取り戻す
小さな「できること」を積み重ねることで自分の体に対する自信が戻り、肩の緊張もやわらいでいきます。
前向きな気持ちは心身のリラックスを促し、神経の過敏さを減らします。自己否定が続くと痛みが強まることもあります。
例えば、「朝起きたら肩を少し動かす」「夜寝る前に深呼吸をする」など簡単なことを続けると心が軽くなり肩の状態も改善したケースが多いです。
無理せず自分に合った小さなケアを見つけ、日々の自信を育てましょう。
「こうでなきゃ」を手放すと、肩の力が抜ける
「こうあるべき」「これが普通」という固定観念を手放すと、肩や心の力が自然とゆるみ痛みも和らぎます。
理想や完璧さを求めすぎると自分を責めたり緊張しやすくなり、筋肉が硬直し肩こりや痛みが悪化します。
「痛くても家事を全部やらなきゃ」「前のように動けないとダメ」といった考えを少し緩めたことで、肩の痛みが軽減し気持ちも楽になった方が多いです。
肩の痛みと上手に付き合うには、まず自分を許し「今の自分で十分」と受け入れる心持ちが大切です。
五十肩に悩む50代女性の声

「肩の痛みを気にせず海外旅行にいけます」
50代の女性は「肩の痛みを気にせずに、キャリーケースを引けるので海外旅行に安心して行けます」と話しています。
五十肩の痛みは日常の動作すべてに影響しますが、やさしいケアや少しずつの動きで症状が緩和すると生活の質が大きく変わります。
あるお客様は、初めは夜間の肩の激痛があったものの、神経整体でのケアと自宅での簡単なセルフケアを続け、半年後には痛みもほぼ消失し、念願の海外旅行へ行けるまで回復されました。
痛みが和らぐと日々の小さな動作が楽になり、自分らしい生活を取り戻せます。
「がんばらないケアで、自然と動かせるように」
無理せず「がんばらないケア」を続けることで、自然に肩が動くようになる方が多いです。
五十肩は何もせずに通常1年〜2年で治癒するとされ、治るまでに時間がかかる病です。無理な動きは逆効果なので体の声を聞きながらケアを続けることが大切です。
「がんばらなくてもいいんだ」と気づいてから、毎日の深呼吸やゆるい肩のゆらし体操を習慣にし、無理なく回復している方がたくさんいます。
焦らずやさしいケアを続けることが症状改善の近道です。
「痛みを我慢しなくていいんだと気づけた」
痛みを我慢し続ける必要はなく、適切なケアをすれば改善できると気づくことが重要です。
痛みは体からのサインで、放置すると悪化することもあります。
セルフケアには限界があったり、先が見えなくなることもあるかと思います。そんな時はバンバンの整体を頼ってください。神経整体では3ヶ月〜半年で自分らしい生活に回復される方がほとんどです。
おわりに|あなたの肩は、きっと変われる

焦らず、やさしく、少しずつ
五十肩の症状は、すぐに消えるものではありません。だからこそ、焦らず自分のペースで、やさしくケアを続けてほしいと思います。小さな前進の積み重ねが、やがて大きな変化につながります。
日常の中に、小さなヒントがかならずある
肩の痛みは、日々の生活の中に原因や解決のヒントが隠れています。寝る姿勢やバッグの持ち方、無理のない動かし方など、身近な工夫を積み重ねることで、あなたの肩は少しずつ楽になっていくはずです。
一人で悩まずにぜひ専門家にご相談ください。
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